ココロに効く心理学のメニュー

様々な悩みに対する対処法について考えていきます!

うつ病や自律神経失調症のような症状が低血糖の症状の可能も!

糖尿病だと言われてしまった!

私はここ数年、健康診断のたびに血糖値がじわりじわりとあがって来て気になっていたのですが、先日血液検査の結果ついに空腹時血糖値HbA1cが基準値を超え、「立派な糖尿病レベルです。」と言われてしまいました。ただ、まだ食事療法で改善できる可能性があるので当面は投薬はしないで食事療法で様子を見ましょう、と言われています
 
血糖値が高いと言われても、自覚症状は無いのでどうもピンときません。調べてみるまでもなく、血糖値が高い事により、血管がボロボロになってきて、脳梗塞や脳内出血や心筋梗塞糖尿病の合併症状で足の切断や失明のリスクがあります。また最近、この血糖値が心理面でも悪影響があるという事が言われています。今日はこの現象についてみてみましょう。
 

血糖スパイクって知っていますか?

皆さんは「血糖スパイク」という現象について耳にした事がありますか? 
空腹の状態で一気にたくさんの糖質(甘いものの他、白米や小麦粉の様な炭水化物も糖質です)を摂取すると血中の糖分の濃度が高まり血糖値が急上昇します。そうすると、我々の体は血糖を下げようとして膵臓からインシュリンという血糖を下げるホルモンが大量に放出されます。この結果、血糖値は急激に下がり、グラフで書くと上向きに急上昇してから急降下する線がスパイクの様に尖った山を描くので「血糖スパイク」と呼ばれています。
 
この血糖スパイクは血糖が高くなることで血管をボロボロにする原因になるのですが、インシュリンが放出された結果血糖値が急降下すると、今後は必要な血糖値より血糖が不足するという現象が生じます。つまり低血糖状態になるのです。血糖値は高くても身体に悪影響を及ぼしますが低くても良くなく、70ml/dlを切ると眠気や体のだるさ、イライラ、頭痛、吐き気といった症状が起き、さらに50ml/dlを切ると、ふるえや動悸、めまい、血圧上昇、脈や呼吸が早くなるといった症状が生じ、30ml/dlを切ると、意識がもうろうとしたり痙攣を起こしたり、最悪の場合は意識がなくなって昏倒することもあるそうです。
 

うつ症状が出る反応性低血糖症

 怖いのは、血糖値スパイクを繰り返していると膵臓が正常に働かなくなり、必要以上に血糖値が下がってしまうことです。これは『反応性低血糖症』と呼ばれ、やたら眠くなったり、疲れやすい、やる気が起きない、集中力が続かない、不安、動悸、といった症状が出たりします。これが低血糖からくる症状だとは気づかず症状から精神科や心療内科に行き、うつ病自律神経失調症と診断されている人が非常に多いということです。

 

 反応性低血糖症について、調べてみたことをご紹介します。(出典:Web医事新報より抜粋)

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3807

低血糖症は,一般に「血糖値が正常範囲を超えて低下した場合や血糖値が急速に低下した場合などに自律神経系および中枢神経系の機能異常をきたした状態」を言います。症状は(1)血糖値が正常範囲を超えて低下した結果として生じる,発汗,不安,動悸,頻脈,手指の振戦や顔面蒼白などの「交感神経症状」と,(2)血糖値が50mg/dL程度に低下したことによる,頭痛,視力障害,複視,空腹感,引き込まれるような異常な眠気や生あくび,重症でみられる意識レベルの低下や異常行動,痙攣,昏睡状態などの「中枢神経症状」に大きく二分されます。
低血糖症の原因分類を・・・(中略)・・・実際には機能性(反応性)低血糖症によるものが非常に多く存在します。

機能性低血糖症は糖分の過剰摂取による膵臓機能の破綻,アルコールの多飲,脂質の過剰摂取,不規則な食事,ビタミン・ミネラルの摂取不足,ストレスなどが原因とされており,ほとんどの現代日本人がそのリスクを持つと思われます。

 

反応性低血糖症が広く知られるようになったきっかけの一つに、2016年のAKB48選抜総選挙で14位に入った岡田奈々さんがスピーチで自分が機能性低血糖症(反応性低血糖症と同じ)であることを告白し話題になったことがあります。当時のAKB48のオフィシャルブログから岡田奈々さんの状況を引用してみます。

 

「皆さんにお伝えしたいことがあります。以前から体調があまり良くなく、少しの間お仕事をお休みさせていただくことにしました。急な報告になりごめんなさい。
総選挙の前には、絶対に戻ってこれるように頑張ります。
それまで私を信じて少しの間待っていてください。」

 

その休養宣言から19日後の6月16日、ブログを更新し、「岡田奈々です!本物です!
実は、今日からSNSを再開できることになりました」

 と復帰を報告。その2日後にAKB48選抜総選挙が開票され、岡田奈々さんは14位となり、初めての選抜メンバー入りを果たしました。

岡田さんはそのスピーチの中で、次の様に告白しています。

「私は機能性低血糖症と診断されました。そしてそこから摂食障害過食嘔吐を引き起こしました。

 

なかなか言えなくてごめんなさい。

 

これを言ったら嫌われてしまうんじゃないかと思ってしまったけど、皆さんは私がいない間も、こうして目標である選抜まで押し上げてくれて、だから私も皆さんを信じて本当のことを言わないとなと思い、ここで言わせていただきました。」

 

反応性低血糖症(機能性低血糖症)は、検査によって診断が可能なので、精神的な病気の診断に比べて明確な診断が期待できます。岡田さんの場合も検査によって反応性低血糖症と診断されたので対処法が明確になったため、心の病気の回復にかかる時間に比べて早期の復帰につながったと考えられます。

 

残念ながら反応性低血糖症には効果が確認されている薬がまだありませんので、血糖値を急激に上げないような食生活をの工夫が必要です。それは一気にたくさん食べず、少しずつ回数を増やして食べるという方法や、すぐに分解されずゆっくり血糖値を上げるような食材に切り替えることなどがあるようです。

 

このように精神疾患のような症状でも、身体の機能的なことが原因なこともあるのですね。なので前にも書いたように普段と違う状態が数週間続いたら、専門医に診てもらうことが必要になります。

 

私も糖尿病が自力で治るように、食事療法(野菜やたんぱく質から先に食べることや、間食に糖質類をなるべく摂らないようにする)や血糖コントロールに効くされるサプリメント等を意識的に摂るようにして薬のお世話になる前に健康な体に戻していきたいと思っています。

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