ココロに効く心理学のメニュー

様々な悩みに対する対処法について考えていきます!

悩みの解決より目標を達成したい人は誰に相談したら?

コーチとは

カウンセラーというと、マンツーマンで個人的な相談にのってもらい、悩みや心の問題を解決することを支援してもらう門家ですが、そういった心の問題を抱えているわけではないが、目標達成に向けて有効な支援をしてくれる専門家がいてくれたらなーと思うことがあります。そういう場合、カウンセラーではなく、コーチの方が適している場合があります。基本的にカウンセラーは問題解決を、コーチには目標達成やさらなる向上を支援するサービスを提供してくれます。また、コンサルタントという職種は、専門領域に関する専門的な知識を持ち、その経験や知識から専門的なアドバイスを行ってくれる専門家です。

 

コーチには指示されお尻をたたかれるイメージが・・・

私のコーチに対するイメージは、運動部の部活動における厳しい先輩のように細かく練習内容を指示し、毎日の日課が出来るまでお尻を叩く厳しい人というイメージがありました。今回、カウンセラーとの相違点や共通点を調べていくうちに、そんなイメージとはかけ離れた、ある意味カウンセラーに近い存在なんだなと認識を新たにしました。コーチングの主体は、自発的に未来に向けて行動しようとするクライアントであり、コーチの役割はそのクライアントの自主的なやる気を引き出し、最大限の成果をあげられるよう支援する事なのです。

 

コーチもカウンセラーも根本は一緒

最近はコーチングとカウンセリングを両方学んでいる人が多く、それぞれの専門家の活動する領域も重なってきています。また、現在、コーチが活用している手法の多くはカウンセラーが使用しているスキルの中でも主に解決に焦点をあてたメソッドの主よな部分を多く活用しています。カウンセラーもコーチも主役はクライアントで、クライアント自身が自分で重要なことに気づいて、自らを変えていくのを横から支援してくれる専門家なのです。教師やコンサルタントのように教える側と教わる側という関係よりも、コーチやカウンセラーはクライアントと対等なパートナーの関係だという点も類似しています。

コーチングの基本的な流れ

コーチを本業としている専門家に依頼する以外にも、コーチングスキルを持った上司や先輩、友人にコーチングを依頼する場合があります。ここではコーチングというのは一般的にどんな手順で進んでいくのか、基本的な流れを見ていきましょう。

コーチングの進め方のステップ>

  1. 安心してリラックスできる環境を用意する
    これには、他の人に聞かれないでじっくり話を出来る環境を準備すること以外にもコーチングという手法を使うことを予め伝えることにより、違和感を感じさせない配慮も必要です。また、会話の最初はクライアントの緊張をほぐすリラックスできるような会話から始めます。
  2. 本題に入ったら、まず、クライアントが解決したいまたはさらに向上させたいテーマを設定します。次にそのテーマに関した現状を整理するために深く掘り下げる質問をしていきます。この時、なるべく具体的な状況を明確化することがポイントになります。
  3. テーマに関する現状が整理出来たら、目標の設定を行います。これはクライアントがどうなるとよいと考えているのか?を言語化しますが、この時なるべく未来のイメージが明確になるようにします。そしてその目標のイメージをクライアントとコーチで共有します。出来るだけ具体的でポジティブなイメージを共有することが、クライアントが前進するためのモチベーションにつながります。
  4. 具体的な目標イメージが描けたら、津にはクライアントのリソースを発掘していきます。このリソースとは課題解決や目標達成のためにクライアントが活用することのできる資源で、例えば助けてくれる周りの人たちや、組織、自分の特技や得意技、物事を進めるときに使える手法や役に立つツール等があります。解決のために使える手段や材料を様々な視点からクライアントと共に探していきます。
  5. 活用できるリソースが整理できたら、これらを活用していくアクションプラン(行動計画)を作成していきます。「いつまでに何をどんな風にどうする」 という具体的な計画を立て、それを実施し、報告する期限を決めていきます。このようにクライアントが理想の状態に知被くように行動を促すのもコーチの役割の一つです。この行動計画が日常に埋もれて忘れ去られないようにリマインダー(思い出す仕組み)を設定するのも有効です。

コーチングの基本スキル

クライアントが成果をあげられるように気づきを促すためにコーチが身に付けたほうが良い基本的なスキルがあります。これらは、カウンセリングでも同様に有効なスキルでもあります。基本的なスキルをいくつか紹介します。

  • ペーシングとミラーリングのスキル
    クライアントの話すスピード、トーン、ボリューム、抑揚等に出来るだけ合わせることで安心感を与え、信頼関係を形成します。また、身振り手振りや座り方、表情の変化に合わせるなど、見た目を合わせるミラーリングも相手に安心感を与えいつもの自分らしくふるまえる状況をだしてもらうのに有効です。
  • 傾聴と質問のスキル
    非常に基本的だが身に付けることが難しいスキルです。相手に意識を向け、相手の話に集中し、余計な評価や解釈をしないで勝手な推測や先入観をもたずにありのままのクライアントを受け止めるスキルです。
  • 承認のスキル
    相手の良いところ、成長した点をキャッチしてそれを心から相手に伝える「承認」することでクライアントに自信を深めてもらいます
  • フィードバックのスキル(Iメッセージ)
    他人は気が付いても、自分では気づいてないことがよくあります。特にクライアント自身が気づいていない「怒り」や「不安」、「恐れ」等の感情を感じたらクライアントに伝えてあげることで、その原因を突き止め解決するきっかけになります。このフィードバックを行う時に有効なのが、「I(アイ)メッセージ」 です。例えば、You Messageである「あなたは、不安になっていますね」ではなく、「あなたが不安になっているように、私には思えます」のように、自分がどう思う・感じるかという形で相手に伝えるのです。

コーチングを生み出した心理学・カウンセリングの手法

 最後にこのようなコーチングを生み出した心理学やカウンセリング手法をご紹介します。それぞれの内容や手法については、今後、私のブログで一つづつご紹介していくことにします。

以上です。今日のコーチングの内容については、下記の書籍を参考にさせて頂きましたので紹介します。とても分かりやすく整理されていて評判の良い本です。